除菌のやりすぎは免疫力が低下!子育てに除菌は必要なのか?

幼児期

こんにちは。

4人の子供を育てているkoo-mamaです(^^)

 

少し肌寒くなり、体調を崩している方も多いのではないでしょうか?

冬になると特に風邪やインフルエンザを気にして除菌に神経質になる方がいますよね。

ところがこの除菌のやりすぎは免疫力を下げるという研究結果も出ているんです。

 

この記事は感染免疫学の藤田紘一郎先生の見解を参考にしています

藤田先生の詳細はこちらをクリック

 

今回の記事では除菌のやりすぎで一体どの様な事が起きるのか。

子供に除菌は必要なのか?

という事について書いています。

 

これから寒くなる季節になり、除菌を徹底しないと!

と考えているママ。

ぜひこの記事を読んでから考えてもらいたいと思います。

除菌とは?

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まず除菌とはどのような事をいうのか?

似た言葉では

殺菌・消毒・抗菌・滅菌などがあります。

私もなんとなく消毒とか除菌とか言っていましたが明確な違いはよく分かっていませんでした。

それぞれの違いを説明していきますね。

 

菌を殺す

・滅菌ー菌を完全に殺す

これは病院などでよく耳にしますね。

熱や薬品、放射線などで菌を死滅させ無菌状態にする事を言います。

・消毒ー菌をある程度殺す

滅菌のように全ての菌を死滅させるわけではなく、ある程度死滅させる事を言います。

煮沸消毒や日光消毒、ミルトンなど薬品での消毒もありますね。

この2つをひっくるめて殺菌と言います。

 

菌を殺さない(増殖を抑制する)

・抗菌ー菌の増殖を防ぐ

抗菌とは菌の増殖を抑制する事を言います。

日用品や電化製品、ペット用品などで抗菌加工済みなどよく目にしますね。

・除菌ー菌を取り除く

除菌とは菌を取り除いて減らす事を言います。

一般的に私達がよく使う物にこの言葉が使われています。

ウェットティッシュやスプレー、洗剤や漂白剤などですね。

 

では除菌をやりすぎるとどうなるのか?

除菌のやりすぎは免疫力を低下させる!?

赤ちゃんが何でも口に入れてしまう時期にいちいち除菌シートで拭いてあげる。

子供の触れる場所は徹底して拭く。

食事前にはアルコール消毒。

泥んこ遊びなんてもってのほか!

 

こういった事、心当たりありませんか?

子供の事を想い、できるだけ清潔な環境で菌から遠ざける。

私も親なので、その気持ちは分かります。

ですが、この菌から遠ざける行為。

実は子供を弱くさせてしまってるんですね。

除菌のやりすぎは常在菌まで殺してしまう

私達の身体には常在菌とよばれる菌がいます。

この常在菌は身体のあらゆる所に存在して、有害な菌の侵入や繁殖を阻止してくれているんです。

常在菌は身体を守ってくれているのに、除菌や消毒で殺してしまうと身体は免疫力が低下していきすよね。

除菌は悪い菌だけでなく、良い菌までも取り除いてしまうんです。

常在菌の中でも腸内細菌が免疫力アップに繋がる

常在菌の中でも腸管内にいる腸内細菌は免疫力を高める役割をしています。

私達の身体に存在する免疫細胞のうち約7割は腸内に集中しています。

この腸内にいる免疫細胞を活性化させるのが腸内細菌なんですね。

なのでこの腸内細菌を増やす事が免疫力アップに繋がると言われています。

免疫力をアップさせる腸内細菌の中でも日和見菌が重要

腸内細菌は大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌があります。

この中でも腸内細菌の大半を占める日和見菌に注目していきましょう。

日和見菌は善玉菌と悪玉菌の中間です。

善玉菌が多いと善玉菌の味方になり、悪玉菌が多いと悪玉菌に加勢して悪さをするんですね。

一見悪い菌にも見えますが、食事や生活習慣で善玉菌を増やすと共にこの日和見菌を増やす事が免疫力をアップさせるのに重要なんです。

では、日和見菌はどうすれば増やす事ができるのでしょう?

実は日和見菌は身の回りの雑菌、土の中の雑菌が元になっているんです。

という事は、親が躊躇してしまう泥んこ遊びも日和見菌を増やす為には必要な事だと言えますね。

身の回りの雑菌に触れる事も日和見菌を増やす為には必要なんです。

除菌!除菌!

と子供からすべての菌を排除しようとする事は身体に良い菌まで排除してしまうという事になってしまいます。

除菌ばかりでなく免疫力を高める為にも菌と上手に付き合う

赤ちゃんはママのお腹にいる時は無菌状態です。

産まれた瞬間から沢山の雑菌に触れる事になります。

この世に生まれたからには一生無菌状態で過ごすなんて不可能ですよね。

では免疫力の高い健康な身体になる為にはどうすれば良いのか?

それは過度に神経質にならず、ある程度の雑菌にも触れさせていく事だと言えます。

何でも口に入れてしまう赤ちゃん

赤ちゃんが寝返りしたり、ハイハイするようになったら気になるのが何でも口に入れてしまう事ですよね。

「ダメダメ!汚い!ちゃんと拭いてからね!」

なんて言ってつい除菌シートで拭いてしまう。

どこのママもしがちですが、これが体に必要な良い菌までも避けてしまっているという事なんですね。

普通にお掃除してる環境の家にそこまで怖い菌はいないと思って大丈夫です。

腸内細菌の種類は生後1年、長くても5年までに決まるそうなので

なるべく早い時期に沢山の腸内細菌を増やし免疫力を高めないといけないんです。

この時期に除菌を徹底して菌から避けるようにしてると免疫力の低い子になってしまいます。

良かれと思ってしていた事が逆効果だとすれば親としては少し悲しいですね。

免疫力アップには泥んこ遊びがおすすめ

服も汚れるし手も汚れる泥んこ遊び。

今は除菌砂という雑菌を取り除いた砂が売っていたりしますが、そんな砂ではなく

外のお砂場で思いっきり遊ばせてあげてください。

先程も説明したように日和見菌は身の回りや土の中の雑菌が元になっているので土に触れるという行為を嫌がらずにどんどんお砂場遊びをさせてあげましょうね。

うちの末っ子(1歳半)は石が大好きで外に行くと必ず石を拾い隙あらば口に入れてしまってます。

飲み込むと怖いのですぐ出しますが、日和見菌増えてるかな~なんて思ってます(笑)

除菌で免疫力を下げない為にも神経質にならない

今は何かにつけて除菌やアルコール消毒をしましょう!

という傾向にありますが、私はそこまで重要だとは考えません。

除菌しないと気がすまない!

というママもいるかもしれません。

絶対したらダメ!

とは言いませんが、そこまで神経質にならなくても良いのでは?

と思います。

少し話はそれますが、以前子供がすぐに風邪をひく、いつも風邪をひかないように気を付けているのに。

という相談を受けました。

子供は4歳。

そのママの対策とは、とにかく服を沢山着せて暖かくする。

マフラー、手袋、レッグウォーマーまで装備。

外から帰ったら手洗い、アルコール消毒、うがいを徹底。

これを聞いた私はマフラー、手袋、レッグウォーマーは要らない。

なんならアルコール消毒も要らないよ。

服は大人よりも1枚少ないくらいでいいと言いました。

過保護にすればするほど風邪をひきやすくなります。

子供は特に代謝がよく汗をかきやすいですからね。

風邪をひきやすい=免疫力が低いんです。

普段からあまり神経質にならず、おおらかな気持ちで子育てする方が子供は強く育ちますよ♬

除菌で免疫力を下げない為に まとめ

清潔にするのが絶対的に良い!

菌は全て悪!

という考えは一旦やめましょう。

もちろん不潔すぎるのはダメですが、過度に清潔にする必要は無いと思います。

子供には健康で元気な身体になって欲しいと願うのが親心。

だったら子供から菌を遠ざける事はやめましょう。

冬になると手洗いうがい!

と皆が口を揃えていいますよね?

手洗いうがいはもちろん良い事です。

ただ、うがい薬は使わなくていいですよ。

口の中にものどや体を守ってくれる菌がいます。

毎回うがい薬を使うと、体を守ってくれている菌まで死んでしまいますからね。

あまり神経質にならず、子供には沢山の雑菌と触れる事が大事なんだと思ってくださいね♬

床に落ちた食べ物は(お行儀の問題は別にして)3秒ルールとか言いながら食べてもいいじゃないですか(^^)

児童館などのオモチャを他の子がペロペロした後にわが子がペロペロしても気にしないようにしましょうね♬

そうやって子供は強い体を作っていくんです。

 

そんな事言われてもやっぱり心配だから私は除菌を徹底します!

という方にダメだとは言いません。

ただ子供の免疫力の基礎を作るのは私達親なんです。

強くするも弱くするも親次第。

今一度しっかりと考えてみても良いのではないでしょうか(^^)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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